見た目は普通のおばちゃん。いつもほっこり笑顔の雅代さんだが、本格的な江戸前の技法と確かな目利きで絶品鮨を握る「すご腕鮨職人」なのだ。そんな雅代さんは、自分のお店を持たず、間借り営業で全国各地を転々としているという。熱心な追っかけ客もいる雅代さんのところには、若き料理人や自分の道に迷った若者たちが。雅代さんは極上鮨を握りながら、若者たちの悩みや迷いも解決に導いていく。読んだらお鮨が食べたくなる、人情鮨小説、第一弾。