若くして都会の公園で寝起きする身になったタカオは、食に精通する誇り高きホームレス「ヤッさん」と出会う。ヤッさんはなぜか築地市場でも銀座の高級料理店でも一目置かれる存在だ。タカオは目を白黒させながら、豪快なヤッさんの背中を追い、様々な事件に揉まれながら成長していく。読む人読む人大評判、最高に愉快で痛快な連作短編集。