何をやっても中途半端な青年・ショータ。料理人を志してイタリアに渡ったものの、夢破れて市場で盗みに手を染める始末。そんな彼が出会ったのは「誇り高き宿無し」にして食の達人・ヤッさんだった。ヤッさんに〝保護観察〟を告げられ、再出発を誓ったショータは、料理人にとって最も大切なものを探し求める――ますます痛快なユーモア人情小説の傑作!