中学二年生の風汰が、授業の一環である職場体験として選んだ先は保育園。「子どもとあそんでいればいいってこと?」と安易な気持ちで選んだ体験先だったけれど、いざ始まってみればもちろん楽な仕事のはずはなく、なかには親との関係が気がかりな園児もいて……。保育士や園児たちと過ごした5日間、風汰の目や心がとらえたこととは? 青少年読書感想文全国コンクール課題図書(2020年中学校の部)選出作。等身大の十代読者をはじめ、大人にも読んでほしい物語。
定価:748円(税込)
判型:文庫判
ISBN:978-4-575-52830-5
発売日:2025年3月12日
中二のオレ。
職場体験で選んだのは、保育園。
「子どもとあそんでいればいい」はずだったのに!?
20年野間児童文芸賞
22年河合隼雄物語賞
23年坪田譲治文学賞
近年、続々と文学賞受賞の児童文学作家が贈る、大人と子どもで共有したい物語
風汰は五日間、小さなたくさんの「気付き」のなかで生きていく。しかし風汰は、その「気付き」に気付かない。当たり前だ。いちいち「気付き」に思いを寄せる中学生はそうそういないだろう。(中略)
それは中学生男子の特徴かもしれない。口数が少なく、なかなか言葉にしないくせに、心のなかでは、豊富な思いや気持ちが、あふれんばかりにぱんぱんに詰まっているのだ。
椰月美智子(解説より)