伝兵衛店に暮らすうら若き娘、おしのとおせんが薬研堀の料理屋で望まぬままに客を取らされているとの噂が、ある日華町源九郎の耳に届く。二人の置かれた窮状を知るべく源九郎たちが調べを進めると、料理屋の陰に潜む黒幕の存在が徐々に明らかになり……。はたしてはぐれ長屋の用心棒は悪の企みを打ち破ることができるのか⁉ 大人気時代小説シリーズ、第五十三弾!