武士に襲われている老剣客を助けた源九郎は、彼の顔を見て驚く。その老剣客は若かりし頃、源九郎と同じ「士学館」で剣の腕を競い合った仲だったのだ。彼は長らく大身の旗本に下士として仕えてきたが、跡取りを巡る争いに巻き込まれてしまったという。しばらく長屋に匿うことになったが、さらなる魔の手が伸びてくる。大好評シリーズ第三十五弾!