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小説

部屋には葦が生えている

新馬場新[著]
部屋には葦が生えている
あらすじ

気づかぬうちに特殊詐欺の片棒を担ぐことになってしまった「私」は、共に逃亡することになった手塚という男と話すうち、幼少の頃、解けないはずの謎を解いてしまったことを思い出す。それはノストラダムスの大予言に世間が騒然としていた1998年の思い出。ひと夏立ち寄った海沿いの町で、かつて「ぼく」だった「私」はかけがえのない友と出会い、贖うことの出来ないひとつの過ちを犯した。やがて「私」は過去と向き合うため、手塚と二人、記憶が眠るその町に向かうことになり……。人間として思考し続けることの尊さを突き付ける、ジュブナイル暗号ミステリ!

『部屋には葦が生えている』試し読み
部屋には葦が生えている(1/5)
部屋には葦が生えている
新馬場新[著]
判型:四六判
定価:2,090円(税込)
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沈没船で眠りたい
新馬場新[著]
判型:四六判
定価:1,925円(税込)
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新馬場新(しんばんば・あらた)
1993年神奈川県生まれ。明治大学法学部卒業。2020年『月曜日が、死んだ。』にて第3回文芸社文庫NEO小説大賞を受賞しデビュー。22年『サマータイム・アイスバーグ』で第16回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞。24年『十五光年より遠くない』(ガガガ文庫)で第2回北上次郎オリジナル文庫大賞受賞。他の著書に『沈没船で眠りたい』(双葉社)、『歌はそこに遺された』(徳間書店)など。