人生の袋小路で、気づかぬうちに犯罪の片棒を担ぐことになってしまった「私」は、共に逃亡する手塚という男と話すうち、かつて「解けないはずの謎」を解いてしまったことを思い出す。それはノストラダムスの大予言に世間が騒然としていた1998年の思い出。ひと夏を過ごすことになった海沿いの町で、かつて「ぼく」だった「私」はかけがえのない友と出会い、決して償うことの出来ないひとつの過ちを犯すことになった。「私」は過去と向き合うため、手塚と二人、記憶が眠るその町に向かうことになり……。
部屋には葦が生えている

定価:2,090円(税込)
判型:四六判
ISBN:978-4-575-24837-1
発売日:2025年8月20日

恐怖の大王が降りてくると噂されていた1998年の夏休み
かけがえのない友と出会い、決して贖えないあやまちを犯した――
大注目の才能が放つ、ジュブナイル×暗号の新感覚ミステリ!

人生の袋小路で、気づかぬうちに犯罪の片棒を担ぐことになってしまった「私」は、
共に逃亡する手塚という男と話すうち、かつて「解けないはずの謎」を解いてしまったことを思い出す。
それはノストラダムスの大予言に世間が騒然としていた1998年の思い出。
ひと夏を過ごすことになった海沿いの町で、かつて「ぼく」だった「私」はかけがえのない友と出会い、
そして、決して償うことの出来ないひとつの過ちを犯すことになった。
「私」は過去と向き合うため、手塚と二人、記憶が眠るその町に向かうことになり……。
思い出せる。あの季節のことは、やはり忘れてなんかいない。
だというのに、肝心なことに靄がかかっている。私は一体、何を解いてしまったのか――……

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