高岡河岸の発展、〆粕や下り塩の販売など藩主正紀の指揮のもと、藩士たちの不断の努力によって、徐々に回復してきた高岡藩井上家の財政状況。だが、そのことが仇となり、洪水によって崩れた深川洲崎の石垣の御手伝普請を命じられる。これまでの努力が無に帰すほどの大金を求められ、絶望の淵に立たされた正紀たちだが──。大人気シリーズ第29弾!