妊娠した私に、周りは正しい妊婦であるよう求める/「理想のいれもの」。顔の大きなホクロ、ついにコンプレックスから解放される日が来た/「君の線、僕の点」。中学生の息子に髭、母親の頭には白いものが/「彼方のアイドル」。誰の身にも起こりうる身体の変化、そこから見えてくる新たな景色。前向きなメッセージが胸に心地よく響く五編。(『魔法がとけたあとも』改題)