初老のマスターが営む小さなバー、酒の種類はたったひとつだという。出されたグラスの美しさに「おれ」が驚くと、マスターは酒の名前を告げた。それを口に含んだとたん、思いがけない世界が広がって――。(「海酒」) ピース・又吉直樹氏が絶賛した新世代ショートショート作家の海にまつわる作品集。一話5分で楽しめる、夢と驚きに満ちた世界がここに!