「時代、価値観は必ず変化します。
男のくせに。女らしくしろ。
とにかく残業しろ。鬱なんて仮病。
練習中は水を飲むな。子供は風の子。
下痢は飲み過ぎ。元気な老人は肉を食う。
軽井沢は避暑地。ジャパンイズナンバーワン。
スポーツドリンクはジャンジャン飲め。
犬は外で飼え。なんでも麺つゆ。
マッチングアプリなんて性風俗。
回春マッサージなんて性風俗。
メンエスなんて性風俗。
洗体マッサージなんて性風俗。
全ては性風俗。
全ては暑さのせい。
メモなんて性風俗だし暑いからやる必要はない。
価値観が変わった時に旧態依然とした編集者は言います。
『そんなのサボりだろ』
これは、もう分かりますね、そう
ハラスメント（harassment）です！
時代は変わったのです。
メモなんてやる必要はないのです。
根性論者の編集者など駆逐される存在であり、反社会的な団体ですから、法律上もなんの問題も無いでしょう。逆にメモなど提出すれば、世間からバッシングの対象となる可能性すらあります。
それでも私は今月メモを送ります。
まだ時代は完全に変わっていないからです。
上納金を収めなければ嫌がらせを受ける商店街だからです。
私がメモをいつか変えます。
メモを提出しなくていい時代にします！ 応援してください。」
選挙の所信表明演説かのような力強い主張に、有吉先生曰く「根性論者の編集者」は恐れおののいております…。
まるで新しい政治団体「M党（メモを反社から守る党）」からの刺客のようなメモ、今月も以下公開していきます。
430. 解散したら急に舞台至上主義みたいなのやめるの何。
431. 暑いの誰のせいなの？
432. 双葉社もパパラッチだろどうせ。
433. 週刊誌の記事を防ぐには、出版社にメリットのある人間になるしかなくて、雑誌の連載持つか売れっ子の作家になるしかない、売れっ子の作家になんてなれるわけないので、売れっ子の作家に頼むしかない、けどそんな義理ないから無理。
434. 写真集、いつまでたっても読者と被写体の感覚はすれ違い。
435. 鬼の首取ったような話し方するやつは結局バカ。
436. 寄生虫のことは気にならん。
437. 鉄鍋に油を塗って片付けることなど造作も無い、俺は大人だ。
438. 不倫したやつはドブに突き落として上がってこようとしたら棒で殴れ！ っていうのは男性タレントだけなのか、女性はまあそんなにって感じでしょうか？
439. 1週間メモのこと忘れてた。
440. 鬼って良い意味、悪い意味。
441. バブーシュカ。
442. ビンのフタ硬すぎて身体壊したよ。
443. ニラ食い過ぎたけど、何か目立った変化は無い。
444. えー！ 何歳に見えない！ とかが元凶だろ。そいつらがイヤがるそれの、それがイヤなやつが、それやってるから、それなんだろ、ずっと、あほが。
445. 日本人が中指立ててどうしたの？ 欧米人にやってるのはまだわかるけど、日本人が日本人に中指立てても、気持ち入ってるのかな。
446. なんでこの歳になってモチ好きになっちまうかな。。
447. 本格的にメモ忘れてる。
448. トランプピアス。
449. 扇風機じゃ無理。
450. 感覚を検索したらもう終わりだと思う。
451. ちんぽ問題。
452. タンカワイ チャンカワイ。
453. 技術の高いストリッパー世界的に流行。
454. 元々イヤな性格してて、イヤなことを言って仕事貰っといて、いまさら好感度ください！ は虫が良すぎるだろ。
455. コンサートのテンションでテレビも出てよ。
456. アメリカ人が世界進出ってどこ？ アフリカ？ 中国？
457. 機先を制するイヤな家事
458. 高須院長みたいなボディのおじさんいたんだけど、やっぱり高須手術してんのかな。
459. すごい社長に触れてみんな引いてた。やっぱりみんな半グレ嫌いみたい。
460. コーンスープって簡単すぎ。
461. 夏イヤなんですけど。
462. リュックからネギの初期装備。
463. この暑さ日本人も裸で噛みタバコでココナッツ売り始めるな。
464. 暑すぎてメモ溶けるね。
465. メモがある程度たまると、なんだっけと読み返すときがあるんだが、ヤバいこと書いてて、消す。でもこれって、メモの良さ消してるよね。どうすんの？
466. おじさんはおじさんが嫌い。
467. いまは呼び方ゲリラ豪雨でいいんだっけ？
468. すぐ締切くる。
469. SNSで送られてくるコメントが信じられんぐらいつまんなくて、この感覚の人は何を面白いと思っているのかと不安になる。
470. オリンピックはパリ
471. なんもメモすることがない。
ところどころメモへの苦言がちらほら挟まってくることにも、だんだん慣れてきてしまいました。有吉先生の心の声だということは重々胸に刻みながら、「根性論者の編集者」はまた来月も原稿をお待ちしております。かしこ
