緻密にして大胆な仕掛け! VRゲームと実際に起きた殺人事件が密接にリンクしていく本格ミステリ『龍の墓』を始め、シリーズ累計50万部を記録した『鬼人幻燈抄』や、「本の雑誌」創刊秘話を描いた『黒と誠』はともに堂々の完結巻が発売!
2023年もラストスパートがかかってきた11月。多彩なラインナップでお送りする双葉社新刊とともに、今年1年を振り返る時間を作ってみては?
VRゲームの連続殺人を模して、犯人はなぜ殺人を繰り返すのか!?
龍の墓
貫井徳郎
東京都町田市郊外で発見された身許不明の焼死体。町田署の女刑事・保田真萩は、警視庁捜査一課の南条とコンビを組んで聞き込みを開始するが、事件解決に繋がる有力な手がかりを掴めずにいた。そんな中、荒川区内で女性の変死体が発見される。その殺害状況が公表されるや、ネット上である噂が囁かれはじめた。〈町田と荒川の殺人は、人気VRゲーム《ドラゴンズ・グレイブ》の中で発生する連続殺人の見立てではないのか?〉一見、何の繋がりもないように思えた二つの事件だったが、やがてその噂を看過できなくなるような事態へと発展していく──。VRツールが日常に浸透した〈すぐ先の未来〉を舞台に描く、怒濤のノンストップ・エンターテインメント!
「自分らしく」に悩む高校生達の青春を日常の謎と絡めて描く群像劇
まだ終わらないで、文化祭
藤つかさ
毎年、生徒の誰かがサプライズを起こすことが慣例となっている八津丘高校の文化祭。2年前、ゲリラライブで人が殺到し教師がケガを負ってしまった。その様子はSNSにアップされて炎上、ニュースにも取り上げられ大問題に。しかし、今年の文化祭初日。まるで宣戦布告をするかのように2年前の文化祭ポスターが学内掲示板に貼られている。文化祭実行委員の市ヶ谷のぞみたちは生徒達に話を聞きにまわるが……。 自分らしくあれ、と言われるけれど、私らしさって何だろう。「らしさ」に囚われて身動きできなくなっていたり、大きく見せようとしたり。「自分らしく」に悩む高校生達の青春の軌跡を日常の謎と絡めて描く群像劇。2020年に小説推理新人賞を受賞しデビューした著者による注目の第二作!
鬼と人の百七十年の歴史物語、堂々完結!
鬼人幻燈抄 平成編 泥中之蓮
中西モトオ
平成二十二年(2010年)、ついに約束の時が訪れた。かつて〈遠見〉の鬼が予言したとおり、マガツメは近代化によって居場所を奪われた鬼たちの救い主として崇められるようになっていた。マガツメ再臨の年を、甚夜は戻川高校の生徒として迎える。百七十年という長い時の中で紡いだ縁の数々に支えられながら、彼はついにマガツメと対峙する。愛憎相半ばする妹を前にして、甚夜が達した答えは──⁉ 人気和風ファンタジーシリーズが堂々完結!!
▼特設サイト
「鬼人幻燈抄」シリーズ
https://www.futabasha.co.jp/introduction/2019/kijingentousyou/
子ども期に身につけたい「友だち力」を育む50のヒント!
先生は教えてくれない! クレヨンしんちゃんの友だちをつくろう!
臼井儀人[キャラクター原作]
高田ミレイ[まんが]
クレヨンしんちゃんの「先生は教えてくれない!」シリーズ第8弾。今回のテーマは、「友だちをつくる」。いい友だちをどうやって見つけ、関係を築いていけばいいのか。幼児~小学生の生育に欠かせない大切な要素を、楽しいマンガを交えて学んでいきます。
恋愛エッセイの名手による現代語訳!
まるわかり! これからはじめる源氏物語
島村洋子
世界初の長編小説『源氏物語』。名前はもちろん知っているけれど全編通して読んだことがない、内容はよくわからないという人も少なくないのでは? そんなあなたのために恋愛エッセイの名手が、五十四帖にもわたる壮大な物語をわかりやすく現代語訳しました。これ一冊で『源氏物語』がすらすら読めて、まるっとわかる! 大河ドラマのお供にも、受験にもおススメの平安恋愛エンターテインメントの入門書。
超豪華な女性漫画家6人が、長嶋有の好きな小説を選んでコミカライズ
いろんな私が本当の私
長嶋有[原作]
雁須磨子[画]
コナリミサト[画]
丹波庭[画]
鶴谷香央理[画]
三本阪奈[画]
米代恭[画]
芥川・大江賞作家、長嶋有の小説を、6人の旬な女性作家が一堂に会し漫画化します。 「あした死ぬには、」の雁須磨子が「三の隣は五号室」を 「凪のお暇」のコナリミサトが「もう生まれたくない」を 「トクサツガガガ」の丹羽庭が「今も未来も変わらない」を 「メタモルフォーゼの縁側」の鶴谷香央理が「問いのない答え」を 「ご成長ありがとうございます」の三本阪奈が「舟」を 「往生際の意味を知れ!」の米代恭が「三十歳」を描きます。
「本の雑誌」創刊秘話、完結巻!
黒と誠 ~本の雑誌を創った男たち~ 3
カミムラ晋作
書評誌として、現在も根強い人気を誇っている「本の雑誌」。その後、作家や映画監督として活躍する椎名誠、書評家・北上次郎名義でも知られる目黒考二の二人を中心に創刊された雑誌で、その創刊秘話は椎名誠『本の雑誌血風録』、目黒考二『本の雑誌風雲録』に詳しく描かれている。今回は、その二冊を底本に、関係者への取材をもとに「本の雑誌」創刊時を、こちらも読書界を震撼させた『どくヤン!』の作画担当であるカミムラ晋作が完全漫画化。完結巻となる3巻では、椎名誠が作家デビューしてベストセラー作家になり会社を辞めることに。「破綻した男」目黒考二も助っ人学生を教え導く立場に。感動のフィナーレを目撃せよ!