自分の「癒し方」を知っている人は強い。人気アイドルの推し活や読書などの「趣味」はもちろん、週1でサウナに通う、瞑想するなどの「リラックス法」でもいい。心身ともに疲弊してしまったとき、その癒しが自分を引き上げてくれることがある。

 建築事務所で働くも体調を崩して休職に追い込まれたが、「銭湯」に心身を癒された経験から描いた『銭湯図解』が話題となり、ついには老舗銭湯の「番頭」兼イラストレーターとして活躍することになった著者による『湯あがりみたいに、ホッとして』は、自分を立て直してくれた「銭湯」を軸に繰り広げられるイラストエッセイ集。

 一方、趣味の「読書」を仕事にし、そんな趣味をついには「雑誌」に昇華させてしまった男たち(目黒考二と椎名誠!)の物語『黒と誠 ~本の雑誌を創った男たち~』も見逃せない。ヘビーな読書好きなら知らない人はいないコアな雑誌「本の雑誌」の創刊秘話漫画は、当時にタイムスリップしたような臨場感に胸が熱くなる。

 趣味や癒しが気づけば仕事になり、人生を大きく左右することになった個性豊かな面々の実話に心震わせてみては? そのほか、11月の多彩な新刊ラインナップをご紹介!

 

 

逃亡中の女ヒットマン× IQ172の女子大生、コンビを組まなきゃジ・エンド!?

ブレイクスルー

ブレイクスルー
柴田哲孝

大学4年生の萌子は、怪しい人材派遣会社「キマイラ」の就職説明会から戻ってこない同級生が心配になり淡路島に様子を見に行く。だが、何故か賞金首となってしまい、ヤクザに追われるハメに。大好評「デッドエンド」シリーズの最新作、萌子とヤクザと警察の三つ巴の闘いが始まる!

 

 

『銭湯図解』で話題沸騰!「情熱大陸」出演の著者による、笑いあり涙ありのエッセイ集

湯あがりみたいに、ホッとして

湯あがりみたいに、ホッとして
塩谷歩波

建築を学び、設計事務所で働いていたが体調を崩して休職。そんな時に出合った銭湯に心身を癒された経験から、建築の図法を用いて描き始めた『銭湯図解』が話題の著者。東京・高円寺にある老舗銭湯の「番頭」兼イラストレーターとして活躍した後、画家として独立。番頭業務の裏側や『銭湯図解』制作秘話、フィンランドサウナ旅など、濃厚エピソード満載のイラストエッセイ集!

 

 

映画化決定! 少女の頃に性的虐待を受けた登山家は、性暴力サバイバーの女性たちと共にエベレストを目指した――

夜明けまえ、山の影で エベレストに挑んだシスターフッドの物語

夜明けまえ、山の影で
エベレストに挑んだシスターフッドの物語

著:シルヴィア・ヴァスケス=ラヴァド
翻訳:多賀谷正子

世界最高峰、エベレスト。少女の頃に性的虐待を受けたトラウマを払拭すべく、彼女は山を目指した。ともに歩むのは、同じように性暴力の傷を抱えて生きる女性たち。その中を歩いた先に、何をつかむのか――。世界屈指の女性登山家である著者が傷だらけの半生と、自らの傷を癒していく過程を綴った魂の旅路。セレーナ・ゴメス主演で映画化が決定!

 

 

NHK「ニュースウォッチ9」で話題! がんと闘う現役医師による著書第4弾

緩和ケア医 がんを生きる31の奇跡

緩和ケア医 がんを生きる31の奇跡
JA愛知厚生連 海南病院 医師
大橋洋平

10万人に1人の稀少がん・ジストを患いながらも、“心の免疫力が上がる言葉”を支えに生きる緩和ケア医・大橋洋平氏。昨秋、NHK「ニュースウォッチ9」でその前向きな闘病姿が報じられ、大きな話題を呼んだ。肝臓転移が判明した日を1日目として数える「足し算命」がついに1000日を突破した背景とは? 読むだけで胸の痛みがスッと消える「心の抗がん剤」。

 

 

目黒考二と椎名誠を中心に創刊された「本の雑誌」創刊秘話を完全漫画化!

黒と誠 ~本の雑誌を創った男たち~ 1

黒と誠
~本の雑誌を創った男たち~ 1

カミムラ晋作

出版と雑誌がもっとも熱かった70年代。のちに作家や映画監督などマルチに活躍をすることになる椎名誠と、のちに書評家となる目黒考二が出会った。彼らは周囲を巻き込みながら、現在まで続く「本の雑誌」を創り上げていく……。『どくヤン!』の作画担当が関係者取材を重ねて描いた熱き男たちの物語。

 

 

累計70万部突破の世界的ベストセラー『LIFE SHIFT』シリーズ第2弾を漫画化!

マンガでわかる年収400万円からのライフシフト2

マンガでわかる年収400万円からのライフシフト2
著:アンドリュー・スコット/リンダ・グラットン
脚本:末田雄一郎/作画:あだちつよし

人生を“逃げ切れない世代”=就職氷河期世代は「人生100年時代」をどう生きるか。「ライフシフト=カッコ良くて、意識が高い」という思い込みを覆す意欲的な入門書! これまで意識も年収も高い人、余裕のある人が考えるものと誤解されてきた「ライフシフト」を、地方在住の平均的な40代日本人男性を主人公に据え、より身近なものとして解説する。