世界最高峰・エベレスト。その山影を歩く、一人の女性登山家。少女の頃に性的虐待を受けたトラウマを払拭すべく、彼女は山を目指した。ともに歩むのは、同じように性暴力の傷を抱えて生きる女性たち。吹きすさぶ風、魂まで凍らせるような氷の壁、そして過去の影。その中を歩いた先に、彼女たちは何をつかむのか――。
過去から、未来から、女たちの声が響き合う。連帯と共助の登山記。
オープンリー・レズビアンとしては最初の七大陸最高峰登頂者である著者が、傷だらけの半生と、同じ影をまとって生きてきたサバイバーの女性たちや亡き恋人、そして長らくわだかまりをもっていた母親とのシスターフッドを糧にエベレスト登頂に挑み、自らの傷を癒していく過程を綴った、魂の旅路の記録。本書を原作としたセレーナ・ゴメス主演映画が製作進行中(2023年~2024年公開予定)。
「弱さ、共感、無私の心がもつ力の証明。人生における最悪の瞬間から立ち上がり、手にした強さと勇気に敬意を覚える」セレーナ・ゴメス(俳優)
「世界中の女性たちを力づける、刺激的なマニフェストだ」ケネス・“ハップ”・クロップ(ザ・ノース・フェイス創業者)