試し読み
小説

実際に介護した人は葬式では泣かない

こかじさら[著]
実際に介護した人は葬式では泣かない
あらすじ

記憶のメモリーが1分も保たず、感情のコントロールが利かなくなり、理解力や判断力も低下。足腰は弱り、自立生活が困難になっている高齢者の面倒を10年20年と見続けなければならないとしたら、子どもだけでなく孫世代までもが巻き込まれ、共倒れになりかねない。両親だけでなく、子どものいない叔母夫婦4人の介護をする著者が、その実態を赤裸々に綴ると共に、「早くお迎えが来て下さい」と祈ってしまうのはあなただけじゃない、あなたは悪くない、と介護者の気持ちを軽くしてくれるエッセイ。「大介護時代」必読の1冊を特別公開!

『実際に介護した人は葬式では泣かない』試し読み
実際に介護した人は葬式では泣かない(1/4)
こかじさら
1958 年千葉県生まれ。中央大学専門職大学院国際会計研究科修士課程修了。出版社勤務を経て2016年『アレー! 行け、ニッポンの女たち』(『負けるな、届け! 』に改題し文庫化)でデビュー。著書に『それでも、僕は前に進むことにした』『彼女が私を惑わせる』『寿命が尽きるか、金が尽きるか、それが問題だ』などがある。