記憶のメモリーが1分も保たず、感情のコントロールが利かなくなり、理解力や判断力も低下。足腰は弱り、自立生活が困難になっている高齢者の面倒を10年20年と見続けなければならないとしたら、子どもだけでなく孫世代までもが巻き込まれ、共倒れになりかねない。両親と子どものいない叔母夫婦4人の介護をする著者が、その実態を赤裸々に綴ると共に、「早くお迎えが来て下さい」と祈ってしまうのはあなただけじゃない、あなたは悪くない、と介護者の気持ちを軽くしてくれるエッセイ。「大介護時代」必読の1冊