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小説

籠の中のふたり

薬丸岳[著]
籠の中のふたり
あらすじ

父親を亡くしたばかりの弁護士・村瀬快彦は傷害致死事件を起こした従兄弟の蓮見亮介の身元引受人となり、釈放後に二人は川越の家で暮らし始める。小学6年生のときに母親が自殺し、それ以来、他人と深く関わるのを避けてきた快彦だったが、明るい亮介と交流することで変わっていく。だが、ある日、母が父に送った手紙を見つけ、衝撃の事実を知る。母は結婚前に妊娠していたことを快彦に隠していて、その秘密は亮介の傷害致死事件とも繋がっていた。二人は全ての過去と罪を受け入れ、本当の友達になれるのか──。

『友罪』『Aではない君と』『最後の祈り』など心揺さぶる社会派ミステリーを書き続けてきた著者の新たな代表作の誕生です。今回は、快彦と亮介が出会う序盤の重要な場面をお楽しみください!

籠の中のふたり
薬丸岳[著]
判型:四六判
定価:1,980円(税込)
薬丸岳(やくまる・がく)
1969年兵庫県生まれ。2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。16年に『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を受賞。17年に「黄昏」で第70回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。著書に『刑事の約束』『悪党』『友罪』『神の子』『罪の境界』『刑事弁護人』『最後の祈り』などがある。