小説
籠の中のふたり
あらすじ
父親を亡くしたばかりの弁護士・村瀬快彦は傷害致死事件を起こした従兄弟の蓮見亮介の身元引受人となり、釈放後に二人は川越の家で暮らし始める。小学6年生のときに母親が自殺し、それ以来、他人と深く関わるのを避けてきた快彦だったが、明るい亮介と交流することで変わっていく。だが、ある日、母が父に送った手紙を見つけ、衝撃の事実を知る。母は結婚前に妊娠していたことを快彦に隠していて、その秘密は亮介の傷害致死事件とも繋がっていた。二人は全ての過去と罪を受け入れ、本当の友達になれるのか──。
『友罪』『Aではない君と』『最後の祈り』など心揺さぶる社会派ミステリーを書き続けてきた著者の新たな代表作の誕生です。今回は、快彦と亮介が出会う序盤の重要な場面をお楽しみください!
『籠の中のふたり』試し読み