小説

ぼくらのリリー

ぼくらのリリー
あらすじ

真紀はある晩、一緒に暮らしている裕人の兄・聖人の訃報を告げられる。聖人とはある出来事をきっかけに、真紀は長い間会っていなかった。聖人は一人で家で倒れてそのまま搬送先で亡くなったというが、片づけに訪れた彼の部屋から、裕人は「あるもの」を持ち帰ってきて……。

一穂ミチ(いちほ・みち)
2007年『雪よ林檎の香のごとく』でデビュー。21年『スモールワールズ』で吉川英治文学新人賞を受賞。同年『光のとこにいてね』が直木賞候補、23年本屋大賞にノミネート。主な著書に「イエスかノーか半分か」シリーズ、『きょうの日はさようなら』『砂嵐に星屑』『パラソルでパラシュート』『うたかたモザイク』など。