東北の寂れた街に一ヶ月間欠かさず、お菓子を供えてお参りすると、30日目の夜、この世のものとは思えない快楽のなかで死を迎えることができる神社があるという。それを体験した男の日記がネットで拡散し、その神社は話題に。街には死を願う人たちが集まり、活気を取り戻すが……。「死神によって蘇った街」を舞台にした連作短編集。(解説/友井羊)
定価:880円(税込)
判型:文庫判
ISBN:978-4-575-52865-7
発売日:2025年8月6日
幸せな死を願う人が集まり、過疎の街は蘇っていくが・・・・・・新鋭による連作短編集
「三十日間お詣りすれば幸せな死を迎えられる」と評判の神社で町興し。この発想に一本とられました。 宮部みゆきさん(読売新聞2022年12月25日朝刊より)
私は、この作品が奇抜さだけの物語でないことを強く主張したい。本作では多くの死が登場するが、それ以上に描かれていることがある。それは死を通して浮き彫りになる、懸命に生き抜く人々の美しさだ。(友井羊「解説」より)