初めてできた彼女に男性書店員がどうしてもできなかったこと「未練」。ギャンブルですべてを失い“看板”として道端に立つ男がついた小さな嘘「街のサンドイッチマン」。妻が産んだのは他人の子ども。それでも父親になりたかった夫の告白「ああ、なんてみじめな」。留学の二日前に愛娘を殺害された両親が語る在りし日の姿「娘は二十一のまま」。後悔を胸に秘め、それでも人は今を生きている。市井の人々の声に耳を傾け、リアルな姿を書き続けた著者の傑作ノンフィクション・コラム。
ひそかに胸にやどる悔いあり
定価:737円(税込)
判型:文庫判
ISBN:978-4-575-71494-4
発売日:2023年2月15日
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上原さんの本を読むといつも胸がいっぱいになる。
なぜか、「明日は、ちゃんとしたいな」と思う。
「あの本を読んだよ」とみんなと共有するようなものではなく、
一人で静かに味わって大事にしまう、そういう読書のための本だ。
――伊坂幸太郎氏
もっと早くこの本に出会いたかった……お守りにしたい名作!
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胸を打たれるし、憂鬱にもなるし、いろんな人の顔が思い浮かんだりもする。
なぜ、こんなにも心が動かされるんだろう?
忘れていた感情や記憶をやさしく呼び起こしてくれる、
珠玉のノンフィクション・コラム。
――清田隆之氏(文筆業/桃山商事代表)
(『こころ傷んでたえがたき日に』を改題して文庫化)
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