「性愛」「肉食」「生殖」「自死」。
それはテクノロジーの、最後のフロンティア。

高性能AIを搭載し、あなたの欲望をすべて叶えるロボットは「完璧な伴侶」になりうるか? 人工で培養した肉は動物たちの権利を守り、気候変動を防ぎ、地球を救うだろうか? 妊娠も出産も、代理母すら必要ない人工子宮による生殖は本当に女性たちを社会的に救うのか? 人間にとって「満たされた、完璧な死」とは何なのか……?
科学と倫理の境界でゆらぐ、21世紀の性、食、生、死。生命倫理、資本主義、フェミニズム、気候変動、管理社会、ウェルビーイング……複雑な命題が絡み合う最新技術開発の最前線で、気鋭のジャーナリストがその進歩や課題、あるいは華やかなシリコンバレーの起業家たちをはじめとしたプレイヤーの虚実を5年にわたって現場取材し、この先の「人間性」のゆくえを考察した一冊。
Jenny Kleeman “SEX ROBOT & VEGAN MEAT - Adventures at the Frontier of Birth, Food, Sex and Death”の完訳。