ヤメ検弁護士の一坊寺陽子のもとに、同期で同じ福岡で開業している桐生晴仁から依頼が届く。それは桐生が起こされた懲戒請求の代理人だった。「桐生晴仁が佐灯昇を殺した」。懲戒請求の理由に書かれていた人物は桐生の従兄弟で17年前、両親を殺害した罪で収監されている人物だった。陽子は依頼を引き受けるが……。
正義の段階 ヤメ検弁護士・一坊寺陽子

定価:1,925円(税込)
判型:四六判
ISBN:978-4-575-24491-5
発売日:2022年2月17日


『このミス』大賞出身の現役弁護士作家が描く「裁けなかった罪」
四十歳、独身。心に傷を負う女性弁護士が「家族の闇」に切り込む圧巻のサスペンス
同期弁護士から託された2つの「親殺し」
過去と現在の因縁が交差する衝撃の結末とは!?


検察官をやめ郷里の福岡で法律事務所を開業している一坊寺陽子。そんな彼女のもとに同期の弁護士である桐生晴仁から2つの依頼が届く。ひとつは「桐生晴仁が佐灯昇を殺した」と書かれた懲戒請求書の差出人を捜してほしいというもの。佐灯昇とは桐生が弁護をし、陽子が公判担当検事をつとめた「両親殺し」の犯人。もうひとつは、虐待を受けていた少女が実の父親を殺した事件の弁護。「2つの親殺し」を調べていくうちに、それぞれの裏に隠された衝撃の事実が浮かび上がっていく……。

関連記事
試し読み