左近の想い人のお琴が囚われの身となってしまった。新しい宿坊ができた祝いの席に招かれた寺で、祝宴の最中に賊が押し入り、他の招待客と共に人質にされているという。賊は周囲に油をまき容易に手が出せぬ状況のなか、住職の賢隆の身柄の引き渡しを要求しているようだ。急ぎ寺に駆けつけた左近は、お琴たちを助け出そうとするのだが――。葵一刀流が悪を斬る! 大人気時代小説シリーズ、絶好調第七弾!!