第5章 どっちが強い? 危険度NO.1のいきものたち
爪、牙、毒など、危険ないきものはさまざまな武器を持っています。
そのなかで本当に強い武器を持ったいきものはどれか、動物学で解明!
■毒対決! マムシvsハブ 上か下か、量か強さか

日本毒ヘビ界の危険な両雄が対決。この勝負、どちらが勝ってもおかしくありません。毒の強さはマムシですが、量は体の大きいハブが勝っています。なおかつ、ハブは木の上にいることが多いですが、マムシは地面にいるのがほとんど。やはり上からの攻撃は有利ですが……、難しい判定です。
実際に戦ってもらえばわかりますが、それは無理。生息地が違います。マムシは日本列島とその周辺、ハブは南西諸島にしかいません。
ちなみに、人間がかまれるとマムシの方が怖いといいます。理由は保健所に血清がないからとか……トホホです。
いきものデータ
名前:ニホンマムシ
分類:は虫類クサリヘビ科
生息地:日本列島およびその周辺の島
大きさ:全長80㎝ほど
いきものデータ
名前:ハブ
分類:は虫類クサリヘビ科
生息地:日本の南西諸島
大きさ:全長1〜2.4m
■大型ネコ対決! ベンガルトラvsライオン 思わぬ勝因

トラ対ライオン、どちらが強いか? 危険動物界最高の闘いに、ついに決着の日がきました。ライオンの勝利です。勝因は思わぬものがあったから。それは“たてがみ”です。
闘いは敏捷性に勝るトラの一発から始まります。爪を立てたトラのパンチがライオンの顔に一撃きをくらわしました。しかし、その一瞬、ライオンは顔をそむけます。ライオンの顔に入ったと思ったトラのパンチはたてがみに阻まれます。ライオンのたてがみは鉄の鋼のように剛毛なのです。
そして、ライオンはパンチを放ったトラの一瞬をついて首にかみつきます。“勝負あり”です。
いきものデータ
名前:ベンガルトラ
分類:ほ乳類ネコ科
生息地:インド、バングラデシュ、ネパール、ブータン
大きさ:体長1.8~2.8m
いきものデータ
名前:ライオン
分類:ほ乳類ネコ科
生息地:アフリカ大陸、インド
大きさ:体長1.7~2.5m
■水陸両用の巨大危険動物対決! カバvsナイルワニ

水陸両用で危険動物といえば、もちろん定番はワニ。ワニが一匹でもいたら、人間は逃げ惑うでしょう。しかし、ワニにも弱点があります。それはお腹。少しポッコリしたお腹が、実は柔らかいのです。
その弱点をカバの牙で突かれたらワニはイチコロです。カバの下あごの牙は太くて長いのです。
ワニのお腹は簡単に突き刺されてしまいます。
カバはなんだか、のんびりしておとなしそうと思ったら、大間違いです。
縄張り意識は他の動物以上ってことは第1章で説明した通り。
ワニなんて歯牙にもかけません⁉
いきものデータ
名前:カバ
分類:ほ乳類カバ科
生息地:サハラ砂漠以南のアフリカの川や沼
大きさ:体長2.9~4.2m
いきものデータ
名前:ナイルワニ
分類:は虫類クロコダイル科
生息地:サハラ砂漠と南端部を除いたアフリカ大陸
大きさ:全長4~6m
この続きは、書籍にてお楽しみください