第1章 おとなしそう、かわいい、美しい。でも危険ないきもの
人間から見ると、かわいくて美しくても、いきものたちは生きるための知恵や武器を持っています。あなどってはいけないのです。
■パンダは肉食でクマ科の動物、攻撃されたら人間も危ない

パンダってタケやササしか食べないイメージありますよね。まあ、見た目だけでなく、そんなところもかわいくて癒やされキャラなんだけど。でも実は、パンダって肉が大好きなんですよ。意外ですよね? 特にタケネズミなんかは大好物。
ある研究者が、パンダのいる山林にテントを張ってステーキを焼いていたら、なんとそこへパンダが現れ、ステーキを持って行かれてしまったそうです。研究者もこれにはびっくり。
本当は肉が好きだけど、タケネズミはすばしっこくて捕らえることができないパンダ。クマ科のいきものですからね、人間だって襲われたらどうなるかわからないです。
いきものデータ
名前:ジャイアントパンダ
分類:ほ乳類クマ科
生息地:中国の竹のある山林
大きさ:体長1.2〜1.8m
■ナマケモノは二つの爪で、人間の皮膚も引き裂く

「ナマケモノ」という名までつけられて、まるで怠けているように見えるいきもの、それがナマケモノ。動きは大変緩慢で、何者にも無抵抗のように見えます。しかし、実はけっこう気性が荒いということは知られていません。特にフタユビナマケモノは要注意です。
ある撮影者が撮影を試みたとき、思いっきり腕を振り回し、鋭い爪でカメラを叩き落とされました。これがカメラでなく、顔の皮膚であったら、ズバッと引き裂かれてしまったことでしょう。
ナマケモノを捕まえようとしたり、不用意に近づくのは危険です。人間もそうですが、いきものも見かけによりません。
いきものデータ
名前:フタユビナマケモノ
分類:ほ乳類フタユビナマケモノ科
生息地:中央、南アメリカの森林
大きさ:体長50〜75㎝
■草食なのに凶暴なカバ 縄張に入ったらアウト

ゆったりとしているように見えるカバですが、実はほ乳類の中でも突出して危険な動物です。繁殖期には猛烈に攻撃的になるので、ライオンでも近づくことはできないといいます。
オスは巨体になると体重は3t以上にもなり、自分の縄張りの中に動物が入ってきたら一大事が起きます。
アフリカのサバンナで、沼から草を食べに出てきたカバが通る道があります。「カバの道」と呼ばれる、カバの縄張です。そこで住民がカバと鉢合わせになってしまうことがあります。住民は慌てて逃げますが、カバは足も速く、大抵はやられてしまうといいますから、恐ろしいのです。
いきものデータ
名前:カバ
分類:ほ乳類カバ科
生息地:サハラ砂漠以南のアフリカの川や沼
大きさ:体長2.9〜4.2m
「ヤバすぎ! 超危険ないきもの図鑑」は全3回で連日公開予定