第1章 おとなしそう、かわいい、美しい。でも危険ないきもの

 

 人間から見ると、かわいくて美しくても、いきものたちは生きるための知恵や武器を持っています。あなどってはいけないのです。

 

 

パンダは肉食でクマ科の動物、攻撃されたら人間も危ない

 

 パンダってタケやササしか食べないイメージありますよね。まあ、見た目だけでなく、そんなところもかわいくて癒やされキャラなんだけど。でも実は、パンダって肉が大好きなんですよ。意外ですよね? 特にタケネズミなんかは大好物。

 

 ある研究者が、パンダのいる山林にテントを張ってステーキを焼いていたら、なんとそこへパンダが現れ、ステーキを持って行かれてしまったそうです。研究者もこれにはびっくり。

 

 本当は肉が好きだけど、タケネズミはすばしっこくて捕らえることができないパンダ。クマ科のいきものですからね、人間だって襲われたらどうなるかわからないです。

 

いきものデータ

名前:ジャイアントパンダ

分類:ほ乳類クマ科

生息地:中国の竹のある山林

大きさ:体長1.2〜1.8m

 

 

 

ナマケモノは二つの爪で、人間の皮膚も引き裂く

 

「ナマケモノ」という名までつけられて、まるで怠けているように見えるいきもの、それがナマケモノ。動きは大変緩慢かん まんで、何者にも無抵抗のように見えます。しかし、実はけっこう気性が荒いということは知られていません。特にフタユビナマケモノは要注意です。

 

 ある撮影者が撮影を試みたとき、思いっきり腕を振り回し、鋭い爪でカメラを叩き落とされました。これがカメラでなく、顔の皮膚であったら、ズバッと引き裂かれてしまったことでしょう。

 

 ナマケモノを捕まえようとしたり、不用意に近づくのは危険です。人間もそうですが、いきものも見かけによりません。

 

いきものデータ

名前:フタユビナマケモノ

分類:ほ乳類フタユビナマケモノ科

生息地:中央、南アメリカの森林

大きさ:体長50〜75㎝

 

 

 

■草食なのに凶暴なカバ 縄張に入ったらアウト

 

 ゆったりとしているように見えるカバですが、実はほ乳類の中でも突出して危険な動物です。繁殖期には猛烈に攻撃的になるので、ライオンでも近づくことはできないといいます。

 

 オスは巨体になると体重は3t以上にもなり、自分の縄張りの中に動物が入ってきたら一大事が起きます。

 

 アフリカのサバンナで、沼から草を食べに出てきたカバが通る道があります。「カバの道」と呼ばれる、カバの縄張です。そこで住民がカバと鉢合わせになってしまうことがあります。住民は慌てて逃げますが、カバは足も速く、大抵はやられてしまうといいますから、恐ろしいのです。

 

いきものデータ

名前:カバ

分類:ほ乳類カバ科

生息地:サハラ砂漠以南のアフリカの川や沼

大きさ:体長2.9〜4.2m

 

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