失われた30年……。給料が上がらず他国と比較しても低賃金となってしまった我が国・日本。どうしてこんなことになってしまったのでしょうか。その問題に切り込んだ誉田哲也の衝撃作『首木の民』。

 いにしえの神気を漂わせ、八百万の神々が遍満する奥多摩にある御嶽山が舞台。浅田次郎による極上の短編集『完本 神坐す山の物語』。


 だんだんと蒸し暑くなり、梅雨も間近なこの季節。天気問わず楽しめる読書時間に、ぜひ双葉社の新刊を組み込んではいかが?

 

 

浅田版『御嶽山物語』遂に完結!!

完本 神坐す山の物語

完本 神坐す山の物語
浅田次郎

奥多摩の、太古から神を祀ってきた霊山・御嶽山の上にある村。そこにある神官屋敷は浅田氏の実家である。彼が少年だったころ、美しい伯母から聞かされた怪談めいた夜語り。それは怖いけれど、美しくも哀しく、どれも引き込まれるものばかりだった。これら神主の家に伝わる話を元に脚色して書かれた短編を編み直し、単行本未収録作品「神上りましし諸人の話」(あとがきにかえて)と、書き下ろし作品「山揺らぐ」を加え、完本とした永久保存の決定版!

 

 

国民を縛り付ける「首木」の正体とは…!?

首木の民

首木の民
誉田哲也

大学の客員教授、久和が窃盗と公務執行妨害の容疑で逮捕された。運転する車の中から、血の付いた他人の財布が発見されたのだ。久和は内閣府が設置する経済財政諮問会議に参加したこともある経済政策通だが、警視庁志村署の佐久間に対し「公務員を信用していない」と言い、取調べは進まなかった。一方、財布の持ち主を捜していた志村署の中田は、フリーライターの菊池に行き着く。菊池は交通事故を探っていたが、その事故には財務省のある人物が絡んでいた。

 

 

切ない「大人の恋」を描いた大沢ハードボイルドの新境地!

晩秋行

晩秋行
大沢在昌

居酒屋店主の円堂のもとに、バブル時代、ともに荒稼ぎをした盟友の中村から電話が入る。当時、「地上げの神様」と呼ばれ、バブル崩壊後、姿を消した二見興産の社長の愛車で、20億円の価値があるクラシックカーの目撃情報が入ったという。20億円の車をめぐってバブルの亡霊たちが蠢き出す、大沢ハードボイルドの新境地。

 

 

『うつになって国会議員ができなくなりました』水道橋博士推薦!

うつ病になってマンガが描けなくなりました 退院編 完

うつ病になってマンガが描けなくなりました 退院編
相原コージ

「ベテランギャグマンガ家・相原コージ、コロナ禍の中、突如うつ病に。病いと戦う日々を真摯に淡々と描いたドキュメンタリーコミック!」コロナ禍の中、けがをきっかけに突如ネームが進まず悩み、仕事に支障が出るように……。コロナで外出がままならず、孤独な状況が続く。食欲がない日々が続き、体重は激減。ついには自宅の仕事場で自殺未遂を……。そして入院。閉鎖病棟にて病いと戦う日々に。本巻では待望の退院を迎えるが……。