長らく続いたコロナ対応も5月8日からは5類に移行し、もはや「平時」に突入したと言えます。

 そんな世間の動きとは逆行するような、外界との接触が絶たれた状況で起こった殺人事件を扱う推理小説のジャンルが、クローズド・サークルです。ミステリーの女王アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』などが有名です。

 今回は、そんな本格ミステリの華ともいうべき、クローズド・サークルに新たに加わった傑作をご紹介します。

 5月13日放送のTBS『王様のブランチ』でも著者の渡辺優さんのインタビューが放送されるなど、話題沸騰中のミステリ『私雨邸わたくしあめていの殺人に関する各人の視点』とは?

 

 

『私雨邸の殺人に関する各人の視点』あらすじ

 

 嵐で山荘に閉じ込められた訳ありの11人。

 館の主の資産家老人が密室で殺された。

 だが、事件を解決するはずの名探偵が――いない!

 嵐の私雨邸に取り残された11人の男女。資産家のオーナーは密室で刺殺され、世にも珍しい〈探偵不在〉のクローズド・サークルが始まる。館に集ったのは怪しい人物ばかり。いったい誰が犯人を当てるのか。各人の視点からなされる推理の先に、思わぬ悲劇が待っている。

 

 

人気作家、全国のミステリー好き書店員さんや図書館関係者らが大注目!

 

誰が犯人? 誰が探偵? 

クローズドサークルで起きる連続殺人の真相が、

メリーゴーラウンドのように移り変わる視点に炙り出されていく

(知念実希人さん/作家)

 

犯人は一体誰? 何が目的? ほかにも死者が出るのか?

誰もが犯人にも見えてきて、どんどん読み進む。

これであっけない終わり方だったら承知しないぞ、渡辺優さん、と思いながら読んだ。

そんなのは杞憂だった。

最後の最後までバチバチにおもしろかった。あっという間に読んでしまいますよ。

(書店関係者/NetGalleyより)

 

探偵役が多すぎてとても楽しかったです。

ミステリの楽しみ方は様々で、パズルのように謎解きで完全に解きたい派もいれば、ひたすら謎が解ける物語を読みたい人もいます。

どちらの人も楽しめるミステリらしいミステリだと思います。

どの人物も少しだけ様々に不快な感じがあるのがいい味をだしていました。

(図書館関係者/NetGalleyより)

 

事件や各人の思惑に引きずられて全く推理できなかった。くやしい!!

視点がコロコロ変わるのはまるでドラマを見ているようでなかなか面白い。

(書店関係者/NetGalleyより)

 

ここまでかというくらい探偵がわんさか出てきて思い思いに推理を披露していく。

「あるなあ」「あるなあ」と思いながらあーちがうなあという繰り返し。

いい意味でミステリーにある非リアルを消してリアルに展開されていく分、ラストはゾッとしました。

(出版事業関係者/NetGalleyより)

 

 現在、下記より試し読みも可能です。あなたも探偵不在の私雨邸をのぞいてみませんか??

 

【無料で読む】『私雨邸の殺人に関する各人の視点』試し読み
https://colorful.futabanet.jp/articles/-/2084

 

渡辺優(わたなべ・ゆう)プロフィール
1987年宮城県生まれ。2015年に『ラメルノエリキサ』で第28回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。他の著作に『自由なサメと人間たちの夢』『アイドル 地下にうごめく星』、第4回ほんタメ文学賞を受賞した『カラスは言った』などがある。

 

撮影:鹿糠直紀(2iD)