嵐の私雨邸に取り残された11人の男女。資産家のオーナーは密室で刺殺され、世にも珍しい〈探偵不在〉のクローズド・サークルが始まる。館に集ったのは怪しい人物ばかり。いったい誰が犯人を当てるのか。各人の視点からなされる推理の先に、思わぬ悲劇が待っている。
私雨邸の殺人に関する各人の視点
定価:1,925円(税込)
判型:四六判
ISBN:978-4-575-24623-0
発売日:2023年4月19日
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知念実希人氏 推薦!!
「誰が犯人? 誰が探偵?
クローズドサークルで起きる連続殺人の真相が、
メリーゴーラウンドのように移り変わる視点に炙り出されていく」
嵐で別荘に閉じ込められた訳ありの11人。
持ち主の老人が密室で殺された。
事件を解決するはずの名探偵が……いない!
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たまたま館に集ったはずのメンバーに意外な関係性が。
それぞれの視点から語れる事実を統合すると犯人がわかる新感覚ミステリー!
視点A:二ノ宮 T大学ミステリ同好会唯一の会員。筋金入りのミステリおたくで、クローズドサークル&密室殺人に大喜び。会長の一条に名探偵役を期待するが、本人はやる気なし。
視点B:牧 地元雑誌の編集者で私雨邸の外観を撮影しに来ただけなのに帰れなくなる。実は館の主・雨目石昭吉の孫・杏花の高校の同級生だが、激ヤセ&整形で気づかれていない。
視点C:梗介 昭吉の孫で無職金髪のチャラ男。30歳になると昭吉からの援助が打ち切られるので、昭吉の殺害を疑われる。祖父の死を楽しむ二ノ宮と一条に嫌悪感を抱く。
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