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小説

透明な耳。

村本大志[著]
透明な耳。
あらすじ

都内の公立高校に通う原田由香は、ダンス部のエースとして活躍する17歳の高校生。彼女はある日、学校の帰り道で交通事故に遭い、突発性難聴となってしまう。交錯する絶望、葛藤、希望。そして音楽とダンスをこよなく愛する女子高校生が、聞こえと引き換えに手に入れたものとは――。突然、「音」を奪われた主人公と、両親、恋人、友人、それぞれの心情を、リアルな描写とけれんのない筆致で書き上げた青春群像劇。

『透明な耳。』試し読み
透明な耳。(1/4)
透明な耳。(2/4)
透明な耳。
判型:文庫判
定価:880円(税込)
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村本大志(むらもと・たいし)
1963年、神奈川県生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業後、東北新社に入社。主にCMディレクターとしてテレビCMの企画・演出を手がける。1992年「フジサンケイ広告賞」のグランプリを受賞。1996年に東北新社退社後もCMディレクターとして活躍し、ロンドン国際広告賞(LIA)のPublic Service部門GOLDなど、国内外における数々の広告賞を受賞した。またフリーランスとなってからは映画製作に活動の幅を広げ、映画監督の相米慎二氏に師事した。映画監督としての代表作に『ポッキー坂恋物語 かわいいひと』(’97)、『MASK DE 41』(’04)、『Amy said』(’17)がある。『MASK DE 41』では釜山国際映画祭で企画賞(PPP Ilshin Award)を受賞。