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小説

しふく弁当ききみみ堂

冬森灯[著]
しふく弁当ききみみ堂
あらすじ

鳴神冴良が営むお弁当店「ききみみ堂」には、ひときわ特別なメニューがある。その名は、「しふく弁当」。依頼主の事情や想いに静かに耳を傾け、ひとつひとつ心を込めて仕立て、贈りたい相手に届ける、世界にたったひとつのお弁当だ。育休明けの職場復帰に悩む同僚へ、そっと応援する味を。新しい生活になじめず、孤独を抱える大学生には、元気を取り戻す一品を。亀裂の入った親子の仲を修復するメニューを。あなたの想いを、お弁当に詰めて届けます。小さな包みに込められた、あたたかな絆の物語。

しふく弁当ききみみ堂
冬森灯[著]
判型:四六判
定価:1,760円(税込)
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冬森灯(ふゆもり・とも)
第1回おいしい文学賞にて最終候補となり、2020年『縁結びカツサンド』にてデビュー。ベーカリーやビストロなど舞台に、食を通して生まれるあたたかな交流を描く、期待の俊英。他の著作に『うしろむき夕食店』『すきだらけのビストロ』がある。