小説
しふく弁当ききみみ堂

あらすじ
鳴神冴良が営むお弁当店「ききみみ堂」には、ひときわ特別なメニューがある。その名は、「しふく弁当」。依頼主の事情や想いに静かに耳を傾け、ひとつひとつ心を込めて仕立て、贈りたい相手に届ける、世界にたったひとつのお弁当だ。育休明けの職場復帰に悩む同僚へ、そっと応援する味を。新しい生活になじめず、孤独を抱える大学生には、元気を取り戻す一品を。亀裂の入った親子の仲を修復するメニューを。あなたの想いを、お弁当に詰めて届けます。小さな包みに込められた、あたたかな絆の物語。
『しふく弁当ききみみ堂』試し読み