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小説

少女マクベス

降田天[著]
少女マクベス
あらすじ

演劇女子学校に入学した結城さやかは、劇作家を目指している。同学年には同じく劇作家志望で、学内一の天才と謳われる設楽したらりょうがいた。了は俳優の能力を引き出し、観客を魅了する舞台を作り上げる卓越した才能をもっていた。了の手がける舞台に上がりたい、了に認められたいと俳優志望の生徒達はこぞって渇望する。次第に周囲から「神」とまで崇められる了。しかしそんなある日、彼女は突然、自分の手がける演劇の上演中に舞台から転落死する。不幸な事故だと片づけられたが、翌年の春に入学してきた新入生・藤代ふじしろたかは全校生徒の前で高らかに宣言した。「わたしは、設楽了の死の真相を調べに来ました」──演劇を愛する生徒達の眩く鮮烈な学園ミステリー!

少女マクベス
降田天[著]
判型:四六判
定価:1,870円(税込)
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降田天(ふるた・てん)
執筆担当の鮎川颯とプロット担当の萩野瑛による作家ユニット。少女小説作家として活躍後、2014年に「女王はかえらない」で第13回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、降田天名義でのデビュー。18年、「偽りの春」で第71回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。著書に、「偽りの春」が収録された『偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理』『彼女はもどらない』『すみれ屋敷の罪人』『ネメシスⅣ』『朝と夕の犯罪』『さんず』『事件は終わった』などがある。