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小説

首木の民

誉田哲也[著]
首木の民
あらすじ

大学の客員教授、久和が窃盗と公務執行妨害の容疑で逮捕された。職務質問を受け、運転する車の中から、血の付いた他人の財布が発見されたのだ。久和は内閣府が設置する経済財政諮問会議に出席したこともある経済政策通。取調べが一向に進まない中、財布の持ち主の線から、ある組織の人物が関わる「企み」が見えてくる。

誉田哲也(ほんだ・てつや)
1969年東京生まれ。学習院大学卒。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞。『ストロベリーナイト』『ジウ』といった警察小説や『武士道シックスティーン』『レイジ』などの青春小説、『ヒトリシズカ』『ケモノの城』に代表される犯罪小説と、多彩な作風で多くの読者を獲得している。