小説
二千七百の夏と冬(上・下)
あらすじ
およそ3000年前の太古の東日本──ピナイ(谷の村)に住む縄文人の少年ウルクは十五歳。野に獣を追い、木の実を集め、天の神に感謝を捧げる日々を送っていた。初めて村の外に出て目にしたのは、世界の大きさだった。しかしそんなウルクを執拗につけ狙うのは、金色の陽の毛皮をしたキンクムゥ(羆)。圧倒的な力と巨驅を持つ獰猛な獣に追いつめられ、絶体絶命となったウルクは戦う決意をする──。規格外のスケールで描かれた山田風太郎賞受賞作より、血湧き肉躍る人食い羆との激闘篇を特別公開!
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