小説

神様、どうか幽霊に会えますように

神様、どうか幽霊に会えますように
あらすじ

「誉人」として選ばれた人間の願いを叶えよと天界から言い渡された稲荷神は、今日も神社で人々の願いに耳を傾ける。地上の生き物すべてに姿を変えられる力と、枕元に立てばその者を操ることができる力を有している稲荷神だが、肝心な人の心の機微というのはさっぱりわからない。人間の姿に変身して市井に紛れ込むが、はたして、誉人の願いを叶えらることはできるのか――?

朝水想(あさみ・そう)
1975年生まれ。千葉県出身、東京都在住。早稲田大学第一文学部を卒業後、出版社に勤務し、旅行書籍の編集に携わる。退職後、ライターとして活動。「森村誠一・山村正夫記念小説講座」に通い、小説創作を行う。