小説

恋の如く

恋の如く
あらすじ

六十代以上のみを対象とした女性用風俗店『銀楼館』。孤独に暮らす老女・洋子のもとに派遣されてきた男娼・櫻は息を呑むほどの美形だった。親子ほども歳の離れた相手との交流に最初は戸惑うものの、洋子は櫻の明るく闊達な人柄に徐々に心を許していく。しかし、彼女には明かすことができない秘密があった――。

君嶋彼方(きみじま かなた)
1989年生まれ。東京都出身。2021年「水平線は回転する」で第12回小説野性時代新人賞を受賞し、同作を改題した『君の顔では泣けない』でデビュー。他の著書に『夜がうたた寝してる間に』『一番の恋人』『春のほとりで』。