小説
犯人に告ぐ4 暗幕の裂け目
あらすじ
神奈川県警特別捜査官の巻島史彦は、横浜の洋菓子メーカー〔ミナト堂〕の社長父子誘拐事件の主犯格であり、神奈川県警が秘密裏に積み立てていた巨額の裏金を奪いとった天才詐欺師・淡野を追っていた。巻島のネットテレビへの出演をはじめとした執念の捜査によって、あと一歩の所まで淡野を追い詰めるが、警察の張った包囲網から淡野は忽然と姿を消してしまう。代わりに自分こそが「淡野」だと名乗る菅山渉が出頭するが、どうも怪しい。巻島は再びネッテレへ出演し、本物の淡野へ呼びかけていくが…。