ついに兄弟の対決がはじまる――。20年のときを経て、兄・景一郎と弟・森之助の立ち会いの瞬間が迫っていた。そんな中、二人が身を寄せる薬種問屋の主・杉屋清六が何者かに狙われる。どうやら杉屋の薬草園に何かが隠されており、それを奪おうとする勢力がいるようだ。これまで以上の手練れたちが薬草園に集うなか、弟に斬られることを望んでいる日向景一郎は、20年間の日々にどう決着をつけるのか!? 北方謙三「伝説の剣豪小説」シリーズ、ここに堂々完結!