蝶の翅が生えた人型アバターが生息するVR空間〈バタフライワールド〉、通称BW。BWでは非暴力が徹底され、アバター同士が傷つけ合うことは不可能だ。現実生活の辛さからBWに住み続けたいと願うアキは、ログアウトしない者たちが暮らすという〈紅招館〉に、相棒のマヒトと共に向かう。アキとマヒトは、館に宿泊させてもらえることになるが、翌朝、住人の一人がナイフの刺さった死体となって発見される。さらに第二の事件が……。非暴力が絶対のルールの世界で起きる不可解な謎に、重厚なロジックで挑む傑作本格ミステリ!
紅招館が血に染まるとき The last six days
定価:968円(税込)
判型:文庫判
ISBN:978-4-575-52789-6
発売日:2024年9月11日
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非暴力が徹底されている世界で次々と発見された死体。
他殺も自殺も不可能な状況で、
どうやって死体を作ったのか——
『鏡の国』の著者による傑作本格ミステリ!
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すべての生き物に危害を加えることは、これを禁ず
〈 BW憲法〉より
登場人物紹介
アキ
VR空間に依存する主人公。ログアウトしたくないと願う。
マヒト
アキの相棒。紅招館を探し出し、アキと共に向かう。
クリス
紅招館の主。行き場を失ったアキたちを迎え入れる。