深傷を負ってしまった橘官兵衛に代わって、かつて同じ道場で剣の腕を磨いた波川十蔵を新たな相棒に加えた八雲兼四郎。そんな浪人奉行が此度成敗に向かうのは、中山道の宿場を荒らす非道な賊。修験者に扮して悪行を重ねる凶賊を討ち果たすべく、兼四郎は賊が現れたと噂される蕨宿に向かうが……。大人気時代小説シリーズ、第十四弾!