1972年春、警視庁に出向していた真栄田太一は本土返還が迫る琉球警察本部に着任する。その直後、沖縄内に流通するドル札を回収していた銀行の現金輸送車が襲われ100万ドルが強奪される事件が起きる。琉球警察幹部は真栄田を班長に秘密裏に事件解決を命じるが・・・・・・。本土返還50年を前に新鋭が描く昭和史サスペンス。
渚の螢火

定価:1,870円(税込)
判型:四六判
ISBN:978-4-575-24509-7
発売日:2022年4月21日


デビュー2作目にして直木賞候補 大藪春彦賞 日本推理作家協会賞を受賞した新鋭による昭和史×警察小説
タイムリミットは沖縄本土復帰日(1972年5月15日)
島に潜む100万ドル強奪犯を捕まえろ!
本土復帰直前に起きた100万ドル強奪事件。その裏に隠された日米の間で翻弄され続ける残酷な島の現実。様々な思いを抱えながら、琉球警察の捜査員たちは事件解決を目指す──


「私はこの捜査が欺瞞にまみれているとしても、沖縄の警察官として、沖縄のために事件を解決しなければならない」
警視庁に出向していた琉球警察の真栄田太一警部補は本土復帰が5月15日に迫る1972年4月、那覇にある本部に帰任する。その直後、沖縄内に流通するドル札を回収していた銀行の現金輸送車が襲われ100万ドルが強奪される事件が起きる。琉球警察上層部は真栄田を班長に秘密裏に事件解決を命じるが・・・・・・。本土復帰50年を前に注目の著者が描くノンストップ・サスペンス。

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