浮気相手に捨てられた売れない脚本家の夫。その夫に内緒で応募したシナリオコンクールで優秀賞を受賞し、これまでの家事育児だけの生活から外の世界に飛びだそうとしている妻。そんな妻に不倫相手を失った夫が久しぶりに迫るが……。「セックスレス」をきっかけに夫婦のあり方、子育てのあり方を問いかける家族小説。
したいとか、したくないとかの話じゃない
定価:1,870円(税込)
判型:四六判
ISBN:978-4-575-24484-7
発売日:2022年1月20日
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「私たち・・・・・・セックスなしでも良い夫婦関係、築けないかな」
離婚か? 再構築か? どうなる、この二人?
妻の叫びが共感を呼ぶ令和時代の傑作家族小説
『喜劇 愛妻物語』『百円の恋』の著者が自身の体験もまじえ、夫と妻、両方の視点で「夫婦の真実」を綴った意欲作。
「私も金輪際、お前とはしたくねえよ」(著者の妻・晃子さん)
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「俺、家事育児はほかのお父さんよりはやっていると思うよ」
「ほかのお父さんじゃなくて私と比べてよね」
ダメ夫に愛想を尽かした恭子は、内緒でシナリオコンクールに応募、見事に最優秀賞を受賞し脚本家デビューを果たすとともに、経済的にも精神的にも自立しようとする。一方、不倫相手に捨てられた夫の孝志は久しぶりに妻を誘うが・・・・・・。発達障害の疑いがある息子の子育て、コロナ禍での不自由な生活に行き詰まった二人は、ついにぶつかり合うことに。罵声飛び交う夫婦の愛憎劇。
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