長屋でお勝たちの隣の部屋に住まう、彦次郎とおよしの夫婦。古くから『ごんげん長屋』に暮らし、何かと騒がしい住人たちを温かく見守る穏やかな二人の元へ、ある若い男が訪ねてきた。男を追い返すとともに、慌てて長屋を出ようとした彦次郎たちを引き留めたお勝は、老夫婦の哀しい過去を知ることになる――。くすりと笑えてほろりと泣ける、これぞ人情物の決定版。時代劇の超大物脚本家が贈る、必ず泣けるシリーズ第三弾!