上州倉賀野で転覆したはずの川船は無事だった。しかも、積まれていた三国屋扱いの御用米の行方も、隠密廻り同心・八巻卯之吉の名推理で判明する。その裏には幕閣の思惑が絡む複雑な事情が。遊興に出向く途中、川に溺れたところを救ってくれた恩人のため、一肌脱ぐことを決意する卯之吉。大好評シリーズ第十六弾!