昼日中の浅草で行方知れずとなった大和屋の孫娘を、突如現れた異形の僧が験力で発見した。以来、大和屋ばかりか時の老中まで怪僧にどっぷり帰依。だがその裏には江戸を焼き尽くす黒い企みが着々と進んでいた。一方、三度の飯より遊興が好きな放蕩同心・八巻卯之吉は、ある事件を機に験力のカラクリを看破。財力と名推理で真相に迫っていく。好評書き下ろし第十四弾。