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 〈本人歴・その二〉

 

 釘沢眞悟は児童自立支援施設内の中学校を卒業し、同年に施設を出た。

 だが父×男は引き取りを渋った。釘沢は保護司の監督下、ふたたび児童養護施設で暮らすことになった。

 しばらくは働き口を探した。だがやがて、ぶらぶらと街をうろつくようになった。遊ぶ金は、窃盗や置き引きなどで得た。通行人に喧嘩をふっかけ、殴り倒して奪うこともしばしばだった。

 十六歳の夏、施設を脱走。

 再逮捕されたのは、十七歳五箇月のときだ。

 罪状はまたも強盗殺人である。ゲームセンターで知り合った少年(当時十八歳)とともに、刃物を持って民家へ押し入ったのだ。

 家には二十代の夫婦と一歳半の娘が住んでいた。釘沢と共犯の少年は夫婦を刃物で脅し、有り金を出させてから夫を刺した。妻は輪姦したあと、同じく刺した。

 彼らは現金六万三千円余と、結婚指輪などの貴金属を手に同家を出た。

 しかし夫はまだ生きていた。彼は死にものぐるいで窓の近くまで這っていき、叫んで近隣に助けを求めた。

 夫は全治二箇月の重傷であった。妻のほうは死亡した。なお一歳半の娘は、ベビーベッドに寝かされており無傷だった。

 二日後、共犯の少年が“怖くなって”自首。彼は「脅して金を奪い、女をやるだけだと聞いていた。まさか死ぬまで刺すと思わなかった」と取調室で供述した。

 共犯の自白により、釘沢は緊急逮捕された。

 当時、まだ成人年齢は二十歳であった。十七歳以上二十歳未満を「特定少年」として法的に扱う改正も、まだ成されていなかった。

 共犯の少年による釘沢評は、

「神経質。短気ですぐ手が出る。喧嘩っ早い。『さっきのやつが自分をじろじろ見た、ガンを付けた』『あいつがおれの悪口を言った』等と、いつも他人を気にする。大声で独り言を言ったり、暗闇を見て『あそこに人がいる』と言い張るなど、気味の悪いところもあった」

 少年審判の結果、釘沢は「著しい情緒障害が見られる」と認定され、医療少年院へ送られた。

 担当精神科医によれば、

「知能指数は八十六で、平均よりやや下の数値。視線恐怖症と被害妄想の傾向あり。とはいえ、あきらかな精神疾患の兆候は見られない」

「生い立ちの話をいやがる。とくに母親の話を避ける。『なにも覚えていない』『なにも知らん』と頑なに繰りかえす。父親に対しては、反感と憎悪が強い」

 釘沢は十九歳八箇月で仮退院した。

 新たな保護司の監督下に置かれたが、釘沢いわく「気が合わなかった」そうで、たびたび衝突することになる。

 出院から約一年半後、釘沢は担当保護司を殺害した。

 薪割り用の斧で、頭部を複数回切りつけるという凄惨な犯行であった。遺体から現金二万二千円と時計を奪い、釘沢は逃亡した。

 彼が逮捕されたのは三日後である。

 歓楽街の風俗店にいたところを、店員に通報されての逮捕であった。

 取調官に対し、釘沢は以下のように供述した。

「ジジイ(※保護司のこと)が説教ばかりなので、むかついていた。あの日も上からものを言われたので、かーっとなった」

「(殺意はあったかという取調官の質問に)なかった。斧が近くにあったので、咄嗟に手に取って殴っただけ」

「(斧で殴ったら死ぬとわかるだろう、という指摘に)そんなん言われても困る。かーっとなっただけ。かーっとなったら、なにもわからんようになる。とにかく殺すつもりはなかった。殴ったら死ぬとも思わんかった。これ、誘導尋問ですか? おれを引っかけようとしても無駄です」

 

 

 伊勢崎市曲輪くるわ町のアパートで発見された女性の遺体について、県警は4日、この部屋に住む会社員、×川×実さん(24)と身元をあきらかにした。

 着衣に乱れがあり、胸部に複数の刺し傷があることなどから殺人事件と断定。伊勢崎署に捜査本部を設置した。今後は死因など、詳しい経緯を調べていく方針。

                                  ―― 上州日報

 

 

「大丈夫」

 伊勢崎警察署を出て、春奈が真っ先に発した言葉はそれだった。

「大丈夫。なにがあってもわたしは味方だよ」

 春奈はいかにも重そうなエコバッグを手に提げていた。眞悟の視線に気づくと、

「仕事帰りに、買い物したあとで来たから」

 照れたように笑い、

「冷凍食品、買ってこなくてラッキーだった」

 と付けくわえた。捜査本部の刑事が、ただの証言者である春奈を二時間以上も釈放しなかったせいだ。

 曲輪町のアパートで二十四歳の女性会社員が刺殺されたのは、三日前のことだ。

 眞悟は事件の二日後に逮捕された。容疑は強盗殺人である。

 犯行があった夜、商店街の防犯カメラが眞悟の姿をとらえていたのだ。被害者が駅を出てから自宅に着くまで、付かず離れずで尾行する姿であった。

 中年の取調官は眞悟を問いつめた。

「女を犯し、刺して金を奪って逃げる。過去の資料によりゃあこいつは、おまえにとって慣れた手口だ。そうだろう?」

 次いで資料をめくり、こうも言った。

「その歳でもう三人殺してるのか。三十三年しか生きとらんのに、少年院と自立支援施設を含めたら収容期間は十六年だと? 化けもんか、おまえ」

 嘲りを無視し、眞悟は反論した。

「あの時刻、駅のまわりを歩いとったんは認める。だが尾行なんてしてないし、死んだ女も知らん。たまたま進む方向がかぶっとったんやろ。おれは散歩しとっただけやし、あのあと境町のアパートにまっすぐ帰った。同居人に確認すればすぐわかる。犯行時刻には、彼女と一緒やった」

 と強く言い張った。

 取調官の口ぶりからして、現場に物的証拠はなかったはずだ、と眞悟は睨んだ。

 つまり指紋、体液、下足痕は検出されなかったのだ。目撃証人などもいない様子であった。

 眞悟はけっして知能は高くない。だが彼には充分な経験があり、勘も野生動物並みに鋭かった。警察側の脆弱性を見透かし、強気に出つづけた。

 駄目押しは春奈の証言であった。

「彼はわたしとずっと一緒にいました。あの夜は、彼の出所祝いだったんです。焼肉をしてケーキを食べました。スーパーと、ケーキ屋さんのレシートもあります。ほら、ここ。牛肉とビールを買ってるでしょう? どう見たって、わたしが一人で食べる夕飯の量じゃありませんよね?」

 アリバイ証言の甲斐あって、眞悟は証拠不十分として解放された。

 そうしていま、彼は春奈と帰途をたどっている。二人で肩を並べ、青信号の横断歩道を突っ切るべく足を速めている。

「……すまんかったな」

 口ごもりつつ、眞悟は言った。

 今日はさすがの彼も、「タクシーを拾え」と高飛車には出られなかった。実際はあの夜、眞悟は春奈のもとへ戻らなかったのだ。

「面倒かけた」

 横断歩道を渡りきると、彼は重ねて言った。

「面倒かけたけど……。おれ、無実やからな」

「うん」

 春奈がうなずいた。

「わかってる」

 澄んだ声だった。なんのてらいもない、無心な響きだ。

「大丈夫、わかってる。――わたしは、あなたを信じてるもの」

 迷いのない横顔だった。

 その刹那、眞悟の胸がじわりと潤んだ。

 前回よりもずっと大きな「じわり」だった。

 眞悟は戸惑った。その「じわり」がなんなのか、彼にはどうしてもわからなかった。言語化もできなかった。

 ただ、じっとしていられなかった。彼は早足になった。

 いったん春奈を追い越し、十数メートル過ぎたところでUターンすると、小走りに戻ってきた。そして言った。

「持ったるわ」

 眞悟の指は、春奈が提げたエコバッグを示していた。

 バッグには白菜、大根、ロング缶ビールのパック等、重そうなものばかりが詰まっていた。ビールは眞悟が好きだと言った銘柄だ。肉のパックも覗いていた。

「ていうか、『持って』くらい言えや」

 みぞおちのあたりがむずむずした。

「あんたみたいなガリが運ぶより、おれが持ったほうが――あー、なんやろ。普通? ちゃうな。理屈がよう通ってる、みたいな……。ああそう、合理的? 合理的やんけ。せやろが?」

 二人の背後で、信号が赤に変わった。

 

 夕飯は寄せ鍋だった。

 具は鶏モモ、しゃぶしゃぶ用牛肉、鱈、帆立、しめじ、豆腐、水菜、しらたき、長葱、白菜である。すっきりした昆布出汁に、醤油ベースの味付けだった。

 眞悟は柚子胡椒のチューブを取り皿に絞って、

「ほんまに……いや、ほんとにやってないよ」

 ビールを呷った。

「うん」

「確かに駅まで行ったし、女のことは尾けた。それは、まあな。うん。……けど、殺してはいない。アパートのベランダまでは入ったけど、カーテンに男の影が映ってな。帰ったんや。そらそやろ。凶器エモノも用意してへんのに、二対一なんて……そんな面倒なこと、わざわざするわけない。おれはそれほど阿呆やない」

「うん」

「そのあとはな、なんやここに戻るんもけったくそ悪いし、そこらへん歩いたり、マクド入ったりしよってん。あんたからもろた金はうっかり置いてったけど、刑務所の報奨金を持っとったから、支払いはできた。……十一年ぶりのコーラとポテト、めちゃ美味かったわ」

「うん」

 春奈は鍋に浮いたあくをすくい、水を張った小皿に取った。

 ビールをくいと飲む。意外に細い、華奢な喉だった。

「聞いてんのか」

「聞いてる」

「なら、なんでそんな平気なツラしとんねん。死んだ女ん家のベランダまで侵入した、言うとるんやぞ。これでも、おれを信じる言うんか?」

「眞悟さん」

 春奈が箸を置いた。向かいに座る眞悟をまっすぐに見つめる。

 なぜか眞悟は気圧けおされた。

 無言で、彼女の言葉のつづきを待った。

「手紙には書かなかったこと、言うね。――じつはわたしも、十四歳の夏から、養護施設で育ったの」

 部屋の空気が、しんと冷えた気がした。

「わたし、家族がいないんだ。中学生のときに、みんな死んだから」

「死んだ……。事故か?」

「事故みたいなものだね」

 春奈はうなずいて、

「ある日の夕飯に、毒が……毒きのこだったかな、それともトリカブトか、水仙だったかが混ざっていたの。よく覚えてない。というか、覚えていたくなくて、こまかいことは忘れちゃった……。とにかく、お父さんもお母さんも、おじいちゃんもおばあちゃんも、五つ上の兄も、みんな苦しんで死んだの」

 抑えた口調だった。

「わたしも苦しくて苦しくて、いっぱい吐いた。けど、みんなほど食べてなかったせいか、病院で目が覚めた。誰かがわざと毒を入れたって、警察が言いだして……お隣のおじさんが、逮捕された。わたしは知らなかったけど、土地の権利か境界線のことで、長年うちの親と揉めていたみたい」

 いい人だったのに――。

 春奈はうつむき、声を落とした。

「お隣のおじさんは、いつもやさしい人だったのに。なのに警察がどんどん容疑を固めていって、おじさんは有罪になった。刑務所送りになって――刑務所の中で、病気になって、死んじゃった」

 語尾がかすかに震えた。

「それ以来、わたし、この世には無実の人がいっぱいいるって信じるようになった。そういう人たちを信じて支えるために、わたしは生き残ったんだと思う。奨学金制度で進学して、医療従事者になったのも人助けのため。この世に一人生き残ったからには、きっと、なにかしら意味があるんだと思うの」

 春奈は顔を上げた。

「変かな。こんなふうに考えるのって、おかしい?」

「いや」

 眞悟は首を横に振った。

「……ぶっちゃけ、ようわかれへん。わかれへんけど……変ではない、と思う」

「ありがとう」

 春奈が微笑んだ。

 はにかみながら、鍋を覗きこむ。

「ありがとう、嬉しい。――もっとお肉、足したほうがいいね。締めはうどんにする? それともおじや?」

「ああ」眞悟は考えこみ、答えた。

「うどんがええな」

 

 その夜、眞悟は春奈を抱いた。

「世話をかけたし、お義理に抱いたろ」などという押しつけがましい思いはなかった。ただ自然と手を伸ばし、時間をかけて愛撫し、抱いた。

 カーテンの向こうでは、静かに雨が降っていた。

 

 

 十一月にしてはよく晴れた週末だった。

「街路樹がきれいに紅葉したね。でも外は風が冷たいから、家の中でピクニックするのはどう?」

 いつもの眞悟なら「は? 阿呆か」で一蹴するたぐいの提案だった。

 だが眞悟は「ああ」とだけ言った。

 気づけば彼は、春奈の冴えない容貌に慣れた。連れ歩いても恥を感じなくなった。「金のかからん女はええな」と、思うことすらあった。

 春奈が手際よくサンドイッチを作る。あまり巧くない鼻歌を口ずさむ。

 眞悟はぼうっとその後ろ姿を眺めた。

 こんなときはなぜか、いつも胸の底がこそばゆくなった。その理由も、やはり彼にはわからなかった。

「すごいね。銀杏いちょうがまっ黄いろ」

 春奈が窓辺にラグを敷きながら言う。

「見るぶんにはええけどな。雨が降ると邪魔くさい」

 眞悟はハムサンドイッチからラップを剥がした。パンをめくり、トマトもきゅうりも挟まれていないことを確認する。

「施設におった頃は、秋んなるたび掃除させられたもんや。落ちた葉っぱが道路にべったり張りついてな、箒で掃いたくらいじゃ剥がれへんねん」

「敷地内に銀杏の木があったってこと? いいね」

 春奈が微笑む。

「そういえばうちの施設って、殺風景だったな。花壇ひとつなかった」

「花壇なんかいらんやろ」

「うん、そうだね。そうかもしれない」

 ラグの上へ、春奈は大ぶりのランチョンマットを広げた。

 ギンガムチェックのマットへ、順に並べていく。ハムと卵とツナのサンドイッチ。無糖の缶チューハイ。剥いてタッパーに入れたオレンジ。同じくタッパー入りのパウンドケーキ。

「それは?」

 眞悟は春奈の手もとの封筒を指した。ぶ厚いなにかが入っている。

「ああ。これはさっき言った施設――『七草こども園』に渡すの」

「なんや、園のセンセに保証人でもお願いするんか?」

 むろん冗談だ。

 春奈は「ふふ」と笑って、

「これはね、国公立大学の奨学金制度についての詳しい資料。わたしも奨学金のおかげで進学できた身だし、減額返還制度とか代理返還制度とか、最新の制度をまとめたものを毎年渡しているの。『七草こども園』にはずいぶんお世話になったから、ちょっとでも恩返ししたくって」

「へえ」

 眞悟は缶チューハイをごくりと飲んで、

「えらいな」

 と言った。本心だった。

「おれは勉強は、昔っからどうもなあ……。まあ頭のええ子が、金がのうても大学行けるんならそれに越したことないわな」

「そうなの」

 春奈は相槌を打った。

「人はみんな、それぞれ得意なことをやればいいんだよ。勉強が得意なら勉強して、手先が器用ならものを作る仕事をして……。眞悟さんは、なにが得意?」

「おれか」

 眞悟はサンドイッチの中から、またハムサンドを選んだ。ハムが厚切りで、マスタードと胡椒が効いていて大人の味だ。

「得意かどうかはともかく、好きなんは車いじりやな。車やバイクやったら、何時間いじっとっても苦にならへん」

「そっか。自動車修理の仕事とか、よさそうだね」

「そう思うやろ? なのに保護司のジジイどもときたらよ、ろくな仕事を紹介しくさらん。このおれにプラスチックの蓋の検品だの、シール貼りだのと……」

 ハムサンドを呑みこんで、眞悟はタッパーのほうへ片手を伸ばした。

「これケーキやんな? 入ってんのはこれ、レーズンか」

「そう。レーズンとミックスナッツ。ラム酒たっぷりだけど、眞悟さんはお酒が強いから大丈夫でしょう」

「ふうん」

 眞悟は生返事をし、パウンドケーキを一切れ取った。歯を立てた途端、じゅわっとラム酒が滲む。口いっぱいに豊潤な風味が広がった。

 彼は窓の外を仰いだ。

 いちめん、秋の世界だった。

 空の澄んだ薄青。銀杏のあざやかな黄。目に染みるような、にしきの赤。桂の葉はまだ緑が残る部分と、黄いろく紅葉した部分とのグラデーションが美しかった。

「……ガキの頃、こういうのん、憧れたわ」

 ぽつりと眞悟は言った。

「手作りのケーキとか、ピクニックとか……。おかんがおったら、作ってくれたんかな。おとんと三人で出かけたりしたんかなって、想像した」

「わかる」

 春奈は真顔で首肯した。

「お母さんがいたら――って、思うよね。いくつになっても、子どもにはお母さんって特別だもんね」

 電話アプリの着信音が鳴った。

 春奈のスマートフォンだ。

「ごめんね」とことわり、春奈は電話に出た。

「はい。わたしです。――あ、うん。……わかった。……ごはん食べた? あはは。うん、じゃあまた明日ね」

 一分足らずで通話は終わった。眞悟は問うた。

「誰から?」

「職場からだよ。同僚――」

 彼女が言い終えぬうち、眞悟はその手からスマートフォンを奪った。

 操作方法はすでに習得していた。電話アプリの履歴を見る。

 最新の通話相手は『さかい調剤薬局』だった。春奈の職場だ。同じ登録名がずらりと履歴に並んでいる。男の名はひとつもなかった。

 首をかしげ、春奈が言った。

「ね? あやしいことなんかないでしょ」

「ふん」

「もしかして、焼きもち妬いた?」

「阿呆」

「ふふ、嬉しい」

 笑顔の春奈が「どうぞ」と新たな缶チューハイを開けて差しだす。

 この笑顔を、眞悟は好ましいと思うようになっていた。

 確かにけっして美人とは言えない。だが笑った顔は悪くない。頬に刻まれるえくぼは愛嬌があるし、小粒で真っ白な歯には清潔感がある。

 無糖の缶チューハイは、爽やかなレモンの後味がした。

 

 

 12日夜、伊勢崎市のアパートで20代の女性の遺体が見つかりました。

 遺体が見つかったのは伊勢崎市寿ことぶきちようのアパートで、12日午後8時ごろ、同アパートの住人が「隣の様子がおかしい。人が倒れているようだ」と一一〇番通報。

 警察が駆けつけると、部屋の住人である女性が仰向けの状態で倒れており、その場で死亡が確認されました。県警は事件性ありと見て捜査を進める方針です。

                  ―― ウェブαニュース

 

 今月12日に伊勢崎市寿町のアパートで女性が殺害された事件において、警察は殺人の疑いで、住所不定無職の釘沢眞悟容疑者(33)を緊急逮捕した。

 伊勢崎署によると、被害者は×田×香さん(25)。自宅アパートの床で、首から血を流して倒れていた。首には複数の切り傷があったという。釘沢容疑者は犯行を否認していたが、現場から採取された体液のDNA型が容疑者と一致した。

 近所に住む男性は「このあたりは、昔から静かで治安がいい。こんな事件が起きて驚きだ」と不安な表情で話した。

                  ―― 週刊ファイブ

 

 

(つづく)