角田光代さんの母子小説の傑作『森に眠る魚』が漫画化された(『ママ友だった女たち ~森に眠る魚~』作画/ツキシロギン)。
 10月31日から各電子ストアで配信がスタートするが、それを記念して、期間限定で原作カバーがツキシロギンさん描き下ろしイラストで飾られる。
 
 2008年に刊行されて以来、版を重ねてロングセラーとなっている角田光代さんの『森に眠る魚』。小学校受験をめぐって母親たちの関係性が変容してゆくさまを丹念に描いた本作。登場する5人の母親たちの揺れ動く心模様が、ツキシロギンさんの繊細な筆致で見事に表現されています。

 漫画化を記念し、5人の母親の姿を描いたイラストがカバーを飾る限定Wカバーが登場! あわせて大きく重版も決定しました。

 さらには、今ならこちらのWカバーに印刷されているQRコードから、コミック第一話を無料で読むことができます!(24年12月末まで)

 この機会に、原作小説とコミックを是非あわせてお楽しみください。

 

わたしは、「こどものママ」であり続ける孤独に、ひやりとした冷気を覚えた。闘っているのだ、とも思った。母親になったわたしたちは、こどもを自立へと導くまでの長い長い時間を、自分であり続けるために、闘っているのだ、と。

朝比奈あすか(『翼の翼』著者 解説より)

 

【あらすじ】
東京の文教地区の町で出会った5人の母親。育児を通して心をかよわせるが、いつしかその関係性は変容していた。──あの人たちと離れればいい。なぜ私を置いてゆくの。そうだ、終わらせなきゃ。心の声は幾重にもせめぎ合い、それぞれが追いつめられてゆく。凄みある筆致で描きだした、現代に生きる母親たちの深い孤独と痛み。渾身の長編母子小説。