読み終わった後、必ず誰かと語り合い、分かち合いたくなる。出会いと別れ、そして様々な恋の形を描いた短編集。

 仕事や勉強が手につかなくなるくらい夢中になった恋愛の経験があれば『エデンの102号室』を。会うたびに惹かれていく片思いをしたら『つめたいふともも』を。

 恋愛の形が人それぞれにあるように、一言では感想を言い表すことができない物語たちが集められています。ぜひあなたに寄り添う「推し」となる作品を見つけてみてください。読後は、忘れられない恋をきっと思い出すはず。

 相手を思いやる気持ちや恋愛を通して感じる胸の痛みを、「言葉」で丁寧に表現した1冊。ひとつひとつの文章の美しさに溜め息を漏らすような、極上の読書をぜひ体験してみて下さい。

 全国の目利きの書店員さんからも、絶賛のコメントが続々と届いています!

 

この本の中に詰め込まれた優しい言葉や美しい描写に胸を打たれすぎて、思わず「本っていいな…」とつぶやいてしまいました。
(紀伊國屋書店名古屋空港店/土屋彩乃さん)

 

異国情緒溢れる港街、神戸を舞台にした短編集は現実なのか、はたまた夢を見させられているのか、何度も帰って来れないんではないかと思うほど不思議な気持ちにさせられた。
(あおい書店富士店/望月美保子さん)

 

日本語はなんと豊かか!
半分読んだだけでも「言葉」をすごく大事に扱っていらっしゃる作家さんだとわかります。大事に売りたい1冊です。
(文教堂溝ノ口本店/太田鉄也さん)

 

ページを開けば、幻想的で美しい一文一文に、あっという間に魅了されました。
胸に切ない痛みをともないながらも、そこから溢れる感情が、抱きしめたくなるほど愛おしい。
相手を大切に想うからこそ、本心を伝えられないもどかしさ。
真実から目をそらしたい哀しみや苦しみ。そして、自身への葛藤と不安。
そんな、心にひしめく、形容できないエモーショナルな感情の波に、包まれていくようでした。
出逢うべくして出逢った、運命の交差点のような神秘的な物語。
その透明感あふれた繊細な世界に、身も心もとけていくようでした。
(紀伊國屋書店福岡本店/宗岡敦子さん)

 

バラバラのような、ひとつながりのような、不思議な短編集だ。神戸という街が抱える記憶をもとに、断片的な夢を見ているような気がした。たくさんの人が、それぞれの見方で、神戸という街で生きている。開港以来の歴史も、夜の街で繰り返される男女のすれ違いも、神が住まう山も、アートへの開かれた姿勢も、震災も、すべては神戸が抱える歴史のひとつの側面なのだ。(HMV&BOOKS OKINAWA/中目太郎さん)

 

下記より試し読みも可能です。ぜひ美しい繭の中の世界に一度触れてみて下さい。
【無料で読む】『繭の中の街』
https://colorful.futabanet.jp/articles/-/2919