殺しても殺し足りない……東大教授が描く復讐劇『人探し』をはじめ、前年から今年にかけてロングヒットした映画『THE FIRST SLAM DUNK』作者の井上雄彦から直接取材を受けたという“沖縄バスケ界のレジェンド”の初書籍など、バラエティ豊かなラインナップの新刊が発売!
2023年も残りわずか。慌ただしい年末が過ぎると、いよいよ2024年へ。おせちもいいけど読書もね。新たな年へ思いを馳せながらページをめくってみてはいかが?
殺しても殺し足りない…東大教授が描く復讐劇!
人探し
遠藤秀紀
歩容解析──人間の歩き方で個人を特定する技術。顔認証を超える個人同定率を誇るシステムを開発した能勢は鉄道会社の社員に接触、警察とも関係を築く。能勢は鉄道会社が持つカメラや自動改札機のデータ、警察が運用できる市街の防犯カメラのデータを使用し「あること」をしようと画策していた……。驚愕の第44回小説推理新人賞受賞作。
縄文人と同じ場所でお祈りしよう!
縄文神社 関東甲信篇
武藤郁子
神社にお参りすると、清冽な空気を感じてほっとする。当たり前に捉えていたけど、よく考えてみたら実に不思議なこと。著者は参拝しながら、境内やその周辺に縄文遺跡がある神社が数多いことに気づく。“ 縄文の人々が心地好いと感じ、神聖視したとっておきの場所で自分も祈っているのではないか”。以来、「縄文神社」と名づけたその地を求めて関東、山梨、長野を文字通り駆け回る日々。前作「首都圏篇」以降、新たに出会った約190社のうち、60社余りを厳選して紹介。一万年、数千年続く祈りの地──あなたの身近にもきっとある!
名優はいかにして「余命宣告」から生還したのか?
がん「ステージ4」から生まれ変わって いのちの歳時記
小倉一郎
23年5月、「気弱な小市民を演じたら日本一」と称される俳優・小倉一郎が人気番組『徹子の部屋』に登場。ステージ4の肺がんからの生還を笑顔で告白し、大反響を呼んだ。20年以上前にタバコをやめたはずの体を直撃した、凄絶な闘病──名優は、いかにして命拾いすることができたのか? これまで詳細に明かせなかった復活までの歩みを、本人みずから語り下ろす。 一度は「治療不可能」と切り捨てられながら、なぜ劇的な復活を遂げることができたのか? 小倉は、こう訴える。「残念ながら、ステージ4のがんをすっかりなかったことにする“魔法の杖”はありません。どんなにいい薬も、体に合わなければ効きませんし、副作用もほとんど感じなかった僕は、たまたまラッキーだったのかもしれない。再発・転移を防ぐために、月1回の化学療法は今も必須です。でも、余命宣告を受けた時点で諦めなくてよかったのは確か。どうか皆さん、叩ける門は、すべて叩いてほしい。やれることがまだ残っている可能性に賭けてほしいんです」 余命宣告から名優を蘇らせた「真実」とは? 絶望の淵から救ってくれた深い家族愛とは? そして、病を得たことで見出した希望の光とは? 生きることを決して諦めないための必読書。
沖縄バスケ界のレジェンドが綴る指導者メソッド!
日本バスケの革命と言われた男
安里幸男
沖縄バスケ界伝説の指導者として知られる、安里幸男。 1978年、平均身長160cm台の辺土名高校を率いインターハイ3位に導いた“辺土名旋風”は、全国のバスケ関係者を驚かせ、「日本バスケの革命」とまで言われた。人気漫画『SLAM DUNK』の作者・井上雄彦氏も、主要キャラ・宮城リョータ誕生のきっかけに辺土名旋風をあげるほど、その活躍に影響を受けたという。 1990年代に率いた、真紅のユニホームが印象的な北谷高校は、全国区の強豪として知られ、井上氏からも取材を受けたそうだ。本書にはその際のエピソードも収録されている。1991年にはインターハイ3位に輝くなど、北谷高校は、高校バスケットボール3大大会で3年連続優勝=9冠という史上初の快挙を成し遂げた秋田県・能代工業高校にも恐れられる存在だった。 高校バスケ界の最強校として知られた能代工を長年苦しめ続けた安里は、田臥選手をはじめ相手選手たちをして、「対戦したくない嫌いな監督」と評されていたという。本書では定年を迎えてもなお、指導者としてバスケ界に尽力する安里の指導者人生と指導メソッドすべてが初めて明かされる。
小説×マーダーミステリーシリーズ第1弾!
[4人専用マーダーミステリー] 赤ずきん、舞踏会で死体と出会う。
監修:青柳碧人
制作:Anaguma (アナグマ)
Netflixで実写映画化され全世界で大ヒット中の人気作、『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』の世界観がマーダーミステリーに! 小説版の第1章『ガラスの靴の共犯者』で犯人を無事捕まえた赤ずきん。 その功績を認められ、王子様から直々に招待を受けて再びクレール・ドゥ・リュヌ城の舞踏会にやってきました。 貴族、町の住人、お城の使用人たちが入り混じり、身分の垣根を越えて踊る素敵な舞踏会の時間を過ごしていると、事件の知らせが。 なんと、城内で庭師の死体が見つかってしまったのです! 「赤ずきんさん、あなたの推理の腕を見込んでお頼みします。事件の真相解明に協力してもらえないでしょうか。あなたがいてくれたほうが、早く事件を解決できるはずです」 事件を推理する赤ずきんに協力するのは4人の容疑者たち。 容疑者のあなたたちはお互いに顔を見合わせながら、不安とそれぞれの思惑を胸に、犯人捜しを手伝うことになりました。 原作小説を読んだ方も、これから読む方も楽しめるマーダーミステリー、はじまりはじまり。