「高校の文化祭」と聞いて、あなたはどんな気持ちになりますか? 甘酸っぱい、ほろ苦い、楽しい、苦しい…それぞれの違った思い出や印象があると思います。
今回は、そんな高校の文化祭を舞台とした、すべての世代に「刺さる」青春ミステリーの傑作をご紹介です!
『まだ終わらないで、文化祭』あらすじ
生徒の誰かによる「サプライズ」が慣例となっている八津丘高校の文化祭。しかし2年前、生徒による企画で人が殺到し教師がケガを負ってしまった。その様子がSNSにアップされて炎上、テレビにも取り上げられて大問題に……。
その後は自粛ムードが続いていたが、文化祭当日の朝、まるで宣戦布告をするかのように2年前の文化祭ポスターが学内掲示板に貼られていた。文化祭実行委員の市ヶ谷のぞみたちは教師に命じられ生徒達に話を聞きにまわるが……。
「自分らしく」がなんだか息苦しい──あの頃を描いた日常の謎×青春群像劇。
発売前から全国の書店員さんや図書館関係者らが大注目!
高校生のころって、そういうところあるよな…とか。そういう子、いたよね、とか。
それぞれの気持ちが理解できて、ついでに、引き締めようとする大人の立場も理解できて。
多分、大学生よりももっと高校時代から離れた、社会人以上の世代に刺さる作品だと思います。
ところどころで伏線はあって、なるほど、こういうことだったのか…と思っていたら、最後にまた一ひねり。楽しめました。
(図書館関係者/NetGalleyより)
思わぬ伏線が花火のようにパ、パ、パァンと炸裂する終盤。
特にラストが圧巻だったな~。
うわあっ、騙された! とは感じたものの確かに、布石はちゃんとありました。
鮮やかな手口なので、いっそ清々しい。
これぞミステリの醍醐味!
ラストは誰しも惹きこまれると思います。
強調したいので何度でも言いますよ。
ラストに注目!と。
(レビュアー/NetGalleyより)
淡々と進む序盤。中盤あたりからのスピード感。ラストまでのどんでん返し。
伏線がいっぱいだったのに、騙されました。
まさに青春。最後は読者までもが「終わらないで」と思ってしまう。
それぞれのひりつく感情も、ミステリアスでした。
(図書館関係者/NetGalleyより)
青春に触れると、思いのほかざらりとする。
気づかないふりをしたその違和感には、誰かの思惑が潜んでいたのかもしれない。
なにげなく過ぎる日は、自分ひとりの世界でなく、多くの人々の世界と重なっているのだと、あらためて認識させられた。
(書店関係者/NetGalleyより)
展開に驚き、さらにその裏で画策されていた事実に驚き…
視点がぐるんぐるんと変わって、ジェットコースターのようなストーリー展開に惹きこまれた。
約160ページという短さの中に、こんなに二転三転する展開を詰め込めるのかと驚くほど。
サラッと読める、かつ、読み応えのあるお話を求めている方におすすめ。
(レビュアー/NetGalleyより)
あなたも騙されてみませんか?
同じ八津丘高校を舞台とした青春ミステリー『その意図は見えなくて』もあわせてご一読ください。
『その意図は見えなくて』
https://colorful.futabanet.jp/list/books/6290817c776561bb73010000